日本の養殖業界の人手不足と特定技能制度

2024/12/19

日本の養殖業界は人手不足が問題となっています。これに対応するため「特定技能」の制度が使用されています。特に、特定技能1号と2号の実現により、外国人材が日本の養殖業の発展に大きく貢献しています。

特定技能とは何か。

「特定技能」とは、日本で人手不足が深刻な特定産業分野において即戦力として活躍できる外国人材に与えられる在留資格です。2019年に新たに創設された制度で、受け入れ対象分野には養殖業も含まれています。この制度は「特定技能1号」と「特定技能2号」の2つに分類され、以下の特徴があります。

特定技能1号

  • 特定産業分野において一定の知識や経験を有する外国人材が対象。
  • 通算5年間の在留が可能です。

特定技能2号

  • より高度な技能を有し、一定の条件を満たした外国人材が対象。
  • 家族の帯同が可能で、在留期間の上限がありません。

特定技能1号になるための条件

  • 技能水準:漁業技能測定試験(漁業または養殖業)に合格していること
  • 日本語能力水準:国際交流基金日本語基礎テストまたは日本語能力試験N4以上に合格していること
  • その他条件:漁業(養殖業)分野の2号技能実習を良好に修了している場合も対象

特定技能2号になるための条件

  • 技能水準:2号漁業技能測定試験に合格していること
  • 実務経験:日本国内で管理者等として漁業または養殖業の実務経験(2年以上)が必要
  • 実務経験を証明する手続き:水産庁HPで詳細を確認可能
  • 実務経験の確認:実務経験の確認が取れない場合、試験を受験できません。

養殖業区分における業務内容

分野、区分の概要 詳細
養殖資材の製作・補修・管理 養殖に使用する資材の作成、修理、管理を行う。
養殖水産動植物の育成管理 魚類や貝類、藻類などの育成を管理する。
養殖水産動植物の収穫・処理 育成した水産物の収穫と処理を行う。
安全衛生の確保 養殖作業の安全を確保し、衛生管理を行う。

従事する主な業務

業務 詳細
魚類や貝類、藻類などの育成 養殖場での水産物の育成管理を行う。
養殖魚の給餌、死んだ魚や残餌等の除去 養殖魚に餌を与え、死んだ魚や残餌を取り除く。
養殖貝類の付着物の清掃 養殖貝類に付着した不純物を除去する。
養殖水産動植物の収穫、魚市場や陸揚港への運搬作業 収穫した水産物を市場や港に運搬する。
養殖貝類の殻剥き 養殖した貝類の殻を剥く作業を行う。
養殖池や網の清掃、水質等の管理 養殖池や網を清掃し、水質を管理する。
養殖筏の製作、補修 養殖用の筏を作成・補修する。
養殖水産動植物の種苗の生産、採捕 水産動植物の種苗を生産し、採捕する。

想定される関連業務

業務 詳細
漁具・漁労機械の点検・換装 漁具や漁労機械の点検や交換を行う。
船体の補修・清掃 漁船の補修や清掃作業を行う。
魚倉、漁具保管庫・番屋の清掃 魚倉や漁具保管庫、番屋を清掃する。
養殖用の機械・設備・器工具等の清掃・消毒・管理・保守 養殖用機器や設備の清掃、消毒、管理、保守を行う。
養殖水産動植物の餌となる水産動植物や養殖用稚魚の採捕などの付随的な漁業 餌となる水産物や養殖用稚魚を採取する。

まとめ

特定技能制度は、日本の養殖業界が直面する人手不足を解消し、持続可能な成長を支えるための重要な取り組みです。外国人材の力を活用することで、業界全体の発展とともに地域社会への貢献も期待されています。この制度により、養殖業界の発展と人手不足の解消が進むことを期待しています。

参考リンク

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